WorldCastSystemsの製品セミナー2017
公開日:2018/08/01最終更新日:2023/06/13
※IBC2017(国際放送展)が開かれた際に、弊社取扱いメーカーであるWorldCastSystems社のセミナーがフランスのボルドーで行われました。その当時に弊社Facebookにて公開されていた記事をHP用に2018/08/01に再編集したものとなります。
なお、製品の仕様に関しましてはfacebook記事記載当時(2017年9月)のデータとなります。
IBCに先駆けてAPTコーデックなどを手がけるWorldCastSystemsのディーラーズセミナーに参加中です。「テクノハウスはここ数年のNo.1コーデックディーラー」と各国のディーラーの前で紹介されました!
セミナー1日目
セミナーは3つのグループに分かれて、APT(音声コーデック)、ECRESO(送信機)、AUDEMAT(監視、マネジメント)の3ブランドごとに回る形式で、午前中はECRESO(送信機)のセミナーを受けました。
3Uサイズの1000Wトランスミッターはオプションでオーディオプロセッシングの機能を追加可能。
10kWトランスミッターはラック1本に電源、エキサイター、ファンなどを冗長化が可能なシステムで、各パーツがダウンした場合のデモを見れました。
開発や工場のセクション
工場セクションへの立ち入りをする場合には帯電防止のタグを靴に取り付けます。
地肌に触れた状態で正しくグラウンドが取れているか入り口でチェックします。
工場内は製品の分野ごとに出荷前のテストのいくつかの段階に分けて行っています。自動で行うため高効率化されています。
トランスミッターのヒートランのテストも同時に大量に行えるように入り口のモニターで管理されています。
WorldCastMANAGER
WorldCast Connect(注:現在はWorldCastMANAGERと呼ばれるもの)と名の付いた総合監視ソフトウェアはWorldCastSystemsからスピンオフしたブランドで、これから開発に力を入れていく分野です。
WorldCast Systems製品はもちろん、SNMPに対応した全ての製品を視覚的に監視できるだけでなくクラウドやIIoT(Industrial Internet of Things)に対応していく予定とのこと。
現在はSNMPベースですが対応するプロトコルが追加される予定です。
WorldCast Systemsセミナー2日目
日本でおなじみAPTコーデックについて、既存コーデックの新しい機能や、今後発売される新製品について紹介されました。
APT IP CODEC (Horizon NextGen )
ファームウェアSR1→2でNetwork関連の機能が大幅に刷新され、さらにSR3以降では今後NGN(ひかり電話)に対応するためSIPの機能が強化されます。これは日本市場向けの開発です。
APT IPコーデックはこれまでと同様に日本で強力なマーケティングを築いて行くため、これからも進化を続けます。
DANTE/AES67/Ravenna/Livewire対応
既存のAPT Multi Channel Codec(Oslo 1U )のフレームに搭載可能なDANTE用のインターフェースが紹介されました。
DANTE受けした複数チャンネルをコーデックモジュールを使用して遠隔地に送受信しDANTEで戻すなど、リモートプロダクションの可能性が更に広がりそうです。
DANTE以外のプロトコルにも今後していく対応予定です。
実機はIBC会場で確認できました。
Mobile SureStreamer
IP回線の冗長化が可能なboxタイプのSureStreamer筐体と、SIMカードを挿入したモバイルルーターx2つをバッテリーで駆動し、出先の中継に便利なセットを肩掛けできるサイズにまとめています。
音声の入出力はiPhoneとマイク&ヘッドホンで行い、有線でSureStreamerに接続しています。
今回行なっていたデモは、ボルドーから北アイルランドのベルファストにあるAPT IP CODEC(Horizon NextGen)と通信していましたが、音切れなく安定した伝送が確認できました。
テクノハウスの取扱製品の中でもお問い合わせの多いWorldCastSystemsの製品ですが、お問い合わせ等ございましたらお気軽にいただければと思います。よろしくお願いいたします。
※2023/6/13追記 プロオーディオ製品は現在ヒビノインターサウンドでお取り扱いしております。