ひかり電話回線対応 音声コーデックを導入 -ジャパネットたかた様-
公開日:2022/09/22最終更新日:2023/04/03
ジャパネットたかた様のラジオショッピングにWorldCast Systemsのひかり電話回線対応音声コーデック『APT IP CODEC』を採用して頂きました。
ジャパネットたかた様のラジオショッピングは、1990年のラジオショッピングに始まり、現在は全国の多くのラジオ局で番組を展開しています。
放送の形態は、ジャパネットたかた様のラジオスタジオから全国の放送局をつなぎ、日々ラジオショッピングを放送しています。放送局との接続方法は電話回線やISDN回線など、放送局ごとに接続方法が異なるため音質にも違いが出てきています。
ISDNの廃止を見据えた”ひかり電話回線”の開通
ジャパネットたかた様では2024年1月のISDNの廃止を見据えて、新たにひかり電話回線を開通しました。ひかり電話回線用のコーデックには『APT IP CODEC』を採用して頂きました。ジャパネットたかた様のひかり電話回線の開通が、全国の放送局がISDNからひかり電話に乗り換えるキッカケになるかもしれません。
高音質、低遅延のEaptXアルゴリズム
APT のひかり電話回線対応の音声コーデック『APT IP CODEC』は放送ではスタンダードの音声圧縮アルゴリズム「EaptX」(エンハンスド エーピーティー エックス)を標準搭載しているので、低遅延で高音質の音声伝送が可能になります。ひかり電話に切り替えることで高音質になると言われても、どれくらい音質が変わるのかわかりにくいと思いますので簡単にまとめてみます。
<固定電話を使った場合>
- 音声帯域:20Hz~7.5kHz ※固定電話の受話器から聞こえる音
<ひかり電話を使った場合>
- 音声帯域:20Hz~20kHz ※いわゆるCDクオリティー
電話放送では音声帯域が絞られた分、少しこもっているように聞こえますが、EaptXを使うことで音声帯域が大きく広がるので、クリアな音声で商品の説明ができるようになります。
ひかり電話の仕組みはIP伝送と同じで、パケットデータを伝送しています。そのためパケットデータの伝送遅延や入れ替わりをカバーするために音声圧縮のアルゴリズムを使用してデータ量を減らし効率的に伝送する必要があります。そのためアルゴリズムによって圧縮遅延、復調遅延が発生します。EaptXは他のアルゴリズムと比べても遅延量が極端に少なく電話に近い感覚で掛け合いができるアルゴリズムです。EaptXを使うことで電話出演をしているにもかかわらず、まるでスタジオで喋っているようなパーソナリティ同士の掛け合いが可能になります。
ちょっと細かなことを書きましたが、APT IP CODECを入れることで音質が良くなり、ハッキリと聞こえるようになるのでこれまで以上にリスナーが商品に興味を持つようになるはずです。ラジオなので如何にキレイにクリアーに聞こえるかが一番大事です。
使用機材
APT IP CODEC(Horizon NextGen) / IP回線&ひかり電話回線対応
APTのひかり電話回線対応のコーデックは、IP専用の音声コーデックとして多くの導入実績を持つ「APT IP CODEC」をベースにしています。すでにAPT IP CODECを導入済みの場合は、ひかり電話ライセンスを追加するだけで、ひかり電話回線に対応することができます。
※2023/4/3追記
現在こちらの製品はヒビノインターサウンド株式会社でお取り扱いをしております。
APT IP CODEC専用DialPadコントローラーもまもなく登場
APT IP CODEC専用のコントローラがまもなく登場します。
5インチタッチディスプレイ搭載のコントローラーには、ダイヤル画面、電話帳画面、リダイヤル画面など誰でもすぐに操作ができるUIにデザインされています。また複数のコーデックへ接続もできるので、回線センターなどで1台で集中管理も行えるようになっています。
関連リンク
ジャパネットたかた ラジオショッピング公式WEBサイト