tvONEのビデオウォールソリューションCORIOシリーズとCORIOmaster2
公開日:2023/07/14最終更新日:2023/07/19
tvONEは1984年に設立されたビデオプロセッシングのリーディングカンパニーです。世界中のクライアントに高品質な映像ソリューションを提供し、革新的なテクノロジーと優れた製品ラインナップで知られています。tvONEの製品は、放送、プレゼンテーション、イベントプロダクション、デジタルサイネージ、コントロールルームなど、さまざまな産業で幅広く活用されています。この記事ではtvONEのビデオウォールソリューションであるCORIOシリーズとCORIOmaster2について解説します。
ビデオウォールソリューションCORIOシリーズとは?
高度なビデオウォールソリューションであるtvONEのCORIOシリーズは、ビデオウォールの設計と制御を容易にするための製品群です。
CORIOには、いくつかのシリーズがあります。CORIOmasterシリーズは、大規模なビデオウォールプロジェクトに最適な機能を備えています。CORIOmatrixシリーズは、信号の切り替えと拡張性に優れたマトリックスソリューションを提供します。CORIOC2シリーズは、コンパクトなサイズと優れたパフォーマンスを兼ね備えたスケーラー製品です。CORIOシリーズは、映像処理とスケーリングのためのシンプルなソリューションを提供します。
CORIOmasterシリーズの製品の例
CORIOmaster micro / C3-503 /ビデオウォールプロセッサー
CORIOmaster mini / C3-510 / ビデオウォールプロセッサ
CORIOmaster / C3-540 / ビデオウォールプロセッサ
CORIOC2シリーズの製品の例
C2-6104A / CORIO®2マルチウインドウ・プロセッサー
C2-2855 / CORIO®2ユニバーサル・スケーラー
C2-2655 / CORIO®2スキャンコンバーター・プラス
C2-2375A / CORIO®2 ユニバーサルスケーラープラス
CORIOシリーズが使用されるシーン
CORIOシリーズの製品は、さまざまなシーンで幅広く活用されています。以下はその一例です。
1.レンタルステージングやライブイベント
CORIOシリーズの製品は、レンタルステージングやライブイベントにおいて、迫力ある映像演出を実現するための強力なツールとなります。大規模なビデオウォールやエッジブレンドプロジェクターを使用して、臨場感あふれる映像表現を実現することができます。
2.放送局や制作現場
放送局や制作現場では、信号の切り替えや映像処理の高品質な実現が求められます。CORIOシリーズの製品は、複数の映像ソースを効率的に制御し、柔軟なビデオウィンドウ配置を可能にすることで、視聴者に鮮明な映像体験を提供します。
3.コントロールルームや監視センター
コントロールルームや監視センターでは、リアルタイムの情報を効果的に表示するための高度なビデオウォールソリューションが求められます。CORIOシリーズの製品は、重要なデータや映像を効果的に表示し、作業効率を向上させることができます。
4.デジタルサイネージや広告表示
CORIOシリーズの製品は、デジタルサイネージや広告表示においても活用されています。大画面の映像ディスプレイやビデオウォールを使用して、魅力的な広告コンテンツや情報を効果的に配信することができます。
tvONEのCORIOシリーズは、その卓越したパフォーマンスと豊富な機能によって、ビデオウォールプロセッシングの新たなスタンダードを築きました。大規模なディスプレイシステムの構築において、CORIOシリーズは信頼性と柔軟性を兼ね備えた最適な選択肢です。tvONEのビデオウォールソリューションは、幅広い業界で革新的な映像体験を実現するための強力なツールとして活躍しています。
CORIOシリーズの最新作CORIOmaster2の特徴
CM2-547「CORIOmaster2」は、このCORIOシリーズの最新モデル※1であり、大規模な4K/8Kディスプレイシステムを構築するための革新的なビデオウォールプロセッサーです。
CORIOmaster2は、さまざまなシーンで最高のパフォーマンスを発揮します。レンタルステージングや放送、ライブイベント、オフィス、博物館、コントロールルームなど、あらゆる場所でその能力を発揮します。デザイナーは、トランジションやサイズ変更、回転などを設定することで、魅力的な視覚効果を実現できます。
※1 2023/7/13現在
強力な映像処理能力と豊富な入出力オプション
CORIOmaster2は、最大40個の4K60pウィンドウを同時に表示することができ、キャンバスあたり最大64のウィンドウ、システム全体で128のウィンドウをサポートします。また、最大56台のディスプレイに360°回転や高帯域幅出力を提供し、豪華なビデオウォールやエッジブレンドプロジェクターにおいて、多彩なビデオウィンドウの配置と視覚効果を実現します。
多様な入力と出力に対応
CORIOmaster2の特徴的な機能の一つは、豊富な入出力オプションです。最大32のHDMI入力や、4K HDMI入力、HDBaseT、3G-SDI、AV over IPストリームなど、さまざまな信号形式に対応しています。デジタルDVIやアナログ入力もユニバーサルDVI経由で最大16入力が可能で、RGBHV、RGBS、RGsB、YPbPr、コンポジットビデオ、YC(S-Video)、YUV/YPbPrなどのフォーマットに対応しています。
またCORIOmaster2の出力は、最大56のHDMI出力と、最大28の4K HDMI出力を搭載し、HDCP2.2にも対応しています。HDMI 24-bit 4:4:4のカラーサンプリングにより、高品質な映像出力を実現します。
AV over IP対応と拡張性
CORIOmaster2はAV over IPにも対応しており、最高8ポートのモジュールカードを利用してIPビデオデコーディングやファイル再生が可能です。H.264やH.265/HEVCなどのビデオコーデックに対応し、RTSP、RTMP、HTTP、MPEG-TSなどのプロトコルでのユニキャストやマルチキャスト再生がサポートされています。
CORIOmaster2は、内部電源に110V-240Vの自動検出機能を搭載し、冗長性を持った内部ホットスワップパワーサプライもオプションで利用できます。消費電力は400Wで、コンパクトなサイズと重量を持っています。
大規模なディスプレイシステムの構築において、CORIOmaster2は信頼性と柔軟性を兼ね備えた最適な選択肢です。レンタルステージングやイベントプロダクション、コントロールルームなどでの使用において卓越したパフォーマンスを発揮し、視覚的に魅力的な映像表現を実現します。
システム規模やお見積等お気軽にご相談ください。
お問い合わせ
関連リンク
CORIOmaster2製品ページ
メーカーWEBサイト