【制御・オーケストレーション / モニタリング / 分析】 MAGNUM-OSの機能とメリット

公開日:2023/07/26最終更新日:2023/07/26

evertzのMAGNUM-OSはメディア事業者に必要な主要なコンポーネント ( IP、SDI、またはハイブリッド) を横断し放送施設のワークフローを簡素化し、運用コストを削減しながら効率を高めることを可能にするソリューションです。
MAGNUM-OSは、従来のevertzの3つのソリューションから構成されています。

  1. 制御/オーケストレーション機能(従来のMAGNUM)
  2. モニタリング機能(従来のVistaLinkPro)
  3. 分析機能(従来のinSITE)

この記事では旧ツール名に照らし合わせながらMAGNUM-OSの特徴について解説していきます。

1.MAGNAUM-OSの機能

1-1.制御/オーケストレーションに関する機能(従来のMAGNUM)

screen.control-magnum-evertz
MAGNUM-OSのUI

MAGNUMは、メディア事業者で使われる制御/オーケストレーション用のソフトウェアで、IPベースの施設のすべての機器をつなげるために開発されました。MAGNUMはEvertzおよびサードパーティーの10/100GE大容量スイッチ、メディアIPゲートウェイ、IPマルチビューワーなどのIP機器と従来のSDI機器の一元管理/制御することが可能です。

また、プロダクションからプレイアウトまで、施設全体のビデオ、オーディオ、データフローの完全なエンドツーエンド制御を提供します。これには、非圧縮(SMPTE 2022、2110、AES67、SDI、AES3、MADI)および圧縮(MPEG -2、H.264、HEVC、JPEG2000、JPEG XS)のメディア(ビデオ・オーディオ・データ)フローが含まれます。

MAGNUMは、システムトポロジー、リンクステータスとデバイスモニタリング、ソースパスビュー、および高度なログを含む直感的な設定と監視ビューを提供します。包括的なツールセットにより、エンジニアはSDIの知識をIP環境で使用できます。

1-2.モニタリング(MAGNUM-NMS)(従来のvistaLINK-PRO)

screen.magnum-os-customer-gui

MAGNUM-NMSは、放送、ケーブル、衛星、IPTV業界向けの先進的なネットワーク管理システム(NMS)で、設備の中に存在する機器のヘルスチェックと信号の状態を1ソリューションで監視することで、運用費用を削減することが可能です。
また、アラーム通知を受けてログを生成することができ、機器の設定情報のSETとGET(取得と変更)ができるので迅速に対応することが可能になり、結果としてフローの部分的な自動化が可能です。

またMAGNUM-NMSは小規模な単一チャネルシステムから、数千のサービスを持つ大規模なエンタープライズシステムまでスケールすることができます。さらに、障害耐性と高可用性を持つ冗長性モデルを提供し、一部のシステムがダウンした場合でも、ネットワークの運用を続けることが可能になります。

また、ユーザーインターフェースはフルカスタマイズ可能で、問題領域をすばやく特定し、問題をより速く解決する環境を提供します。さらに、Evertzのマルチビューア製品と統合して、「ペナルティボックス」やチャネルサイクリングを提供します。

1-3.分析(従来のinSITE)

screen.magnum-os-ipx-status

Insiteは、放送業界における革新的なソフトウェアです。これは、放送施設のデータをリアルタイムで収集し、分析するためのツールとなります。分析機能を使用することで、放送エンジニアは自分の施設の状態をリアルタイムで把握することができます。これにより、何か問題が発生した場合でもすぐに対応することができます。

収集したデータを基に施設の状態を視覚化することができます。これにより、放送エンジニアは自分の施設の状態を一目で把握することができます。
また、放送施設のデータを基に施設の状態を予測することも可能です。これにより、放送エンジニアは問題が発生する前に対策を講じることができます。

さらに、放送施設のデータを基に施設の運用を最適化することも可能です。これにより、放送エンジニアは自分の施設の運用をより効率的に行うことができます。また、放送施設のデータを基に施設の運用を自動化することも可能です。

2.MAGNUM-OSを導入するメリット

最後にMAGNUM-OSを導入することにより、どのようなメリットがあるのかを見ていきたいと思います。

2-1.一元化されたシステム制御

MAGNUM-OSは、放送パス内のすべての主要なコンポーネントを一つのソフトウェアセットで統合します。これにより、放送事業者は施設のワークフローを簡素化し、効率を向上させ、運用コストを削減することが可能になります。

2-2.スケーラブルな設計

MAGNUM-OSは施設とともにスケールアップし成長する能力があります。基本的な機能セットから始めて、施設の拡大に合わせて機能を増やすことができます。

2-3.アジャイル性

施設がIPへと移行し、成長するにつれて、MAGNUM-OSは増大するコンポーネントを管理、監視、分析するための柔軟性があります。これにより、収益を最大化し、運用コストを削減し、成長と移行の中でシステムを管理するのに役立ちます。

2-4.信頼性

MAGNUM-OSは、安全なサービス、高可用性のアーキテクチャ、スケーラブルなプロセスを通じて、毎日の運用に必要な信頼性を提供します。

2-5.可視性

MAGNUM-OSとそのツールセットは、放送メディア施設を管理する新しい効率的な方法を提供します。制御とオーケストレーションがモニタリングと分析能力に結びついて、放送メディア施設内の操作に対する情報とデータの豊富なコンテキストを提供します。

 

関連リンク

 

 

evertz製品の導入をご検討の際にはお気軽にお問い合わせください。

evertz導入に関するお問い合わせはこちらから(テクノハウスお問い合わせフォーム)