光ファイバー伝送製品「BarnColor」 -製品の特徴-
公開日:2024/08/23最終更新日:2024/08/23
2024年8月1日より輸入販売、修理、サポートサービスを提供開始
テクノハウスでは2024年8月1日より、ノルウェー、サンデフィヨルドに本社を置く、Barnfind Technologies（バーンファインドテクノロジーズ）の日本国内における輸入販売業務を開始しました。
BarnFind Technologies社は、個別の要望を満たす業務用の光ファイバー伝送製品の開発メーカーであり、その製品は、信号伝送の品質と効率を画期的に向上させることで知られています。「BarnColor」は、同社が誇る光ファイバー製品であり、高品質な信号伝送を可能にする革新的なソリューションを提供します。
Barnfind Technologies ASの概要
- 2012年12月にノルウェーのサンデフィヨルドに設立
- 2010年初頭から開発
- 非公開企業、ベンチャー キャピタルなし
- 組み立てと品質管理はノルウェーの自社工場で実施
- 放送/通信分野での豊富な経験を生かし業界を牽引
- 電子機器の製造と開発における大規模なネットワーク
- 全世界約50か国に販売、多数のハイエンドのリファレンスに
Barnfind Technologies 公式サイト
「BarnColor」とはどんな製品？
BarnColorは、Neutrik opticalCON®DUO LITE ファイバーケーブルを介して双方向に複数の信号を送受信するためのソリューションとして設計されたBarnfind Technologies の最新製品のラインナップです。
BarnColorユニットは、SDIあるいはEthernetバージョンがあり混在が可能です。各拠点に最大4つ/4色のボックスをカスケード接続できます。
使いやすくセットアップも簡単なため、ファイバートランスポートセットアップの複雑さをすべて解消しました。技術的な知識や経験は必要ありません。
使用方法① 4系統往復の長距離信号伝送機として
1対向のセットで4系統の信号を同時に送信、また同時に受信します。3G-SDIモデルではHD解像度の映像を4系統送信しつつ同時に4系統受信します。12G-SDIモデルでは4K解像度の映像4系統の送受信まで同時に行えます。非圧縮伝送でエンコードやFSを行わないため、ゼロレイテンシーを実現します。また、SDTI、ASI、AES/EBU、MADIの送受信にも対応します。
1対向間の接続は2芯シングルモードファイバーケーブル1本で可能です。標準的なLC-LCのケーブルでも運用可能ですが、コネクターの堅牢性からNeutrik opticalCON®DUO LITE ファイバーケーブルの使用をお勧めします。
伝送距離は、3G-SDIモデルで最大40Km、12G-SDIモデルで最大10Kmです。
Ethernetモデルでは、4系統の1Gbpsイーサネットを同時に送受信します。4系統は完全に独立したイーサネットで相互間の混信はありません。また、それぞれのポートには15WのPoEが備わっていますので、PoEで動作するPTZカメラやメディアコンバーターが使用可能です。純粋にイーサネットとして使用することで、DanteやRavenna等のオーディオIP伝送やLED Video Wallプロセッサー用途、NDI伝送のPTZカメラなどに使用可能です。
SFPモデルでは、10Gタイプと12Gタイプが用意されています。12Gタイプがより広帯域の信号を伝送可能ですが、伝送距離は12Gタイプが最大10Km、10Gタイプが最大40Kmになります。
SFPモデルは任意にSFPモジュールを選ぶことにより、さまざまな用途の伝送を可能にします。一般的な10Gシングル/マルチモードファイバーや10G RJ45ネットワークを初め、Barnfind Technologiesが提供するBNCモジュールやHDMI to SDI変換、ST2110 IP encap/decapモジュールが使用可能です。4つのポートに種類を混在して使うこともできるため、より柔軟性に富んだ構成ができます。
使用方法② 連結して最大16系統往復を1本のSMFケーブルで
BarnColorには対をなす接続のための「Peers」コネクターの他に「Cascade」コネクターが用意されています。これは、最大4台までのBarnColorを纏めて1本のシングルモードファイバーケーブルで伝送するものです。
BarnColorはそれぞれのモデルに4色がラインナップされていますが、色ごとに使用する光ファイバー伝送の波長が違う為、異なる色4台を1本のファイバーに波長多重することができるのです（CWDM）
片方の拠点側で色が重複しない限り、どの様な組み合わせでも混在が可能で、例えば16系統往復の12G-SDIや、10G SFP16系統のネットワークを構築、またはそれを半分ずつ、といったことも可能です。
このように、非常に柔軟性に富んだ、高度な光ファイバー伝送を、非常にシンプルな使用方法で実現するBarnColorは、スタジオ内やスタジオ間、中継車、中継車とスタジアム / イベント間、フロア間および建物間の信号伝送、リモート制作など、あらゆる種類の放送アプリケーション、デジタルサイネージ、遠隔医療、キャンパス、企業内常設設備、CCTV / セキュリティ、エンターテイメント、イベント、教育現場を、広く活躍の場として設定しています。
テクノハウス内BarnColor製品ページ
https://www.technohouse.co.jp/maker/barnfind-technologies/
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