スポーツ中継や実況放送で使えるAVN-CU2 コメンタリーユニット
公開日:2021/05/25最終更新日:2023/04/03
中継先でDanteシステムを構築するならこのコメンタリーユニット
Sonifex AVN-CU2はスポーツ中継や実況放送で使えるコメンタリーユニットです。
実況者と解説者の2人分のマイク入力とヘッドホン出力を搭載し、さらにDante16in/16outを搭載しています。コメンタリーユニットに入力された音声は、自由にルーティングできるルーティングミキサーを内蔵していますので、簡易ミキサーとしても使用できます。
最近は中継先でDanteを使ったシステムを組むとよく聞くようになりました。必要な機材をLANケーブルで繋ぐだけ、それもPoE対応の製品ならばPoE HUBからLANケーブル1本だけで接続が終わるのでシステム素早く組み上げることができます。このようなシステムを組む時AVN-CU2があれば、マイクアンプ、ヘッドホンアンプ、モニター系統のルーティング全てがこれ一台で完結します。
まだまだアナログでシステムを組むほうが手っ取り早い、という場合でもAVN-CU2は有効です。AVN-CU2にはアナログのIOも搭載しているので、アナログ音声をそのままミキサーに接続することができます。これであれば、将来的にDanteシステムに乗り換える時も引き続きAVN-CU2を使い続けることができます。
外観及び設定画面について
フロントパネル
2人分のマイク入力端子と、ヘッドホン出力を搭載しています。
ヘッドホンジャックはロック式を使用しているので、本番の最中に間違って抜けることはありません。
リアパネル
Danteのプライマリーとセカンダリー用のLANポートとSFPポート、外部電源用のコネクターも配置されています。
アナログ、デジタルの音声入出力はLANコネクターを使用したStudioHubポートを採用しています。アナログ、デジタルは設定でどちらを使うか選択します。
GPIOポートは外部からの接点の取り込み、本体からスイッチなどの接点の出力に使用します。
操作パネル
エンコーダー6個とディスプレイ、カスタム可能なスイッチがあります。
上側のスイッチは主に状態の表示や、画面の切り替えなどに使用します。
下側のスイッチはユーザースイッチになっていて、左側をMIC1、右側をMIC2のスイッチとして設定して、MICのミュートや、トークバックなどに使用します。
設定画面
操作面のエンコーダーとディスプレイは4ページのプリセットを用意してあります。これらのプリセットはwebGUIからレイアウトを行うことができます。例えばこのような感じで設定しておくことで、PCを用意しなくても必要な設定をAVN-CU2本体だけで行えます。
- Page1は実況用にMIC1とMIC2のレベル調整と、ヘッドホンレベルを調整
- Page2はヘッドホンにミックスするDanteチャンネルの音声レベルの監視
- Page3は指示系統のヘッドホンへの割り込みレベルの設定
- Page4は出力チャンネルのレベル調整
このプリセットはコンフィグレーションとして複数本体に保存ができるので、番組に合わせた設定をコンフィグレーションとして作り込んでおけば、本体から簡単に呼び出し書き換えが行なえます。
Dante Controller
Audinate社 Dante Controller対応
Dante16x16のルーティングは Audinate社のDante Controllerを使用します。最近はDante対応の機材が色々出てきていますので、ミキサーだけでなくプレイヤーやスピーカー、コーデックなども簡単に接続することができます。
AVN-CU2 Dante 仕様
- MIC/LINE 2ch
- +48Vファンタム電源搭載
- Headphone 2ch
- Dante® 16in/16out
- アナログ、AES3 2ch 入出力(選択式)
- GPIO 10in/out
- カスタマイズ対応 6エンコーダー
- カスタマイズ対応 12ソフトスイッチ
- カラーディスプレイ
- Dante® RJ45またはSFPポート
- Dante®ネットワーク冗長化対応
- PoE対応
- DC12V (XLR4)
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※2023/4/3追記 現在下記の製品は