テレフォンハイブリッドとは? -電話放送に欠かせない機材-
公開日:2019/08/27最終更新日:2023/07/04
1.テレフォンハイブリッドとは?
電話機とミキサーを繋いで、音声のやり取りを行う機材です。
テレフォンハイブリッドを使うことで、電話機の受話器に無理やりマイクを押し付けたりすることなく、キレイな音声のやりとりができるようになります。(電話機の受話器に無理やりマイクを押し付けたりするとハウリングがおきてしまいます。)
さて、意外と知られていないテレフォンハイブリッドですが、どんな時に使われているのでしょうか?
テレビ局の使い方としては、かつて放送されていた伝説の番組「笑っていいとも!」のテレホンショッキングでゲストに電話繋ぐのを見たことがありますよね、、、と言うと年齢がバレてしまいますが、番組の中でゲストやリスナーに電話をしているのを見たり聞いたりしたことがあると思います。その時に使うのがテレフォンハイブリッドです。
また、ラジオ局ではリスナーとDJが電話でコミュニケーションしながら放送している番組でも使われています。
2.テレフォンハイブリッドを使用した様々なシステム
2-1.電話放送
テレビやラジオの番組で、電話先のゲストやリスナーに番組に参加してもらうために使います。
出演者にはマイナスワン(出演者の声を抜いた音声)を送り返してあげることで、スタジオのパーソナリティーと違和感なくその場にいるように話しができます。マイナスワンが無いと、出演者の喋りがミキサーを周り送れて受話器に戻ってくるので、とても話しづらくなります。
2-2.テレホンショッピング
テレホンショッピングもテレフォンハイブリッドを使って、放送をしたり収録をしたりします。
生放送の場合は電話放送と同じ方法ですが、収録の場合は事前の打合せから、収録の確認までをテレフォンハイブリッドを使って行います。
テレホンショッピングの場合、電話音質がいい雰囲気を出してくれますね。
2-3.インカム(打合せシステム)への組込み
通常インカムシステムとは番組を作成するスタッフのコミュニュケーションラインで、ディレクターからの指示を聞いたりする為のものなので、基本的にはクローズドの中で運用されるシステムです。しかし最近は外からの中継が入ったりする番組も多いので、中継先のADさんやカメラマンなどに直接指示を出す為に、テレフォンハイブリッドを使って外部からインカムシステムに参加することがあります。
2-4. テレフォンハイブリッドを持ち出す
テレフォンハイブリッドは普通スタジオに置いてあり、電話とミキサーをつなぐための機材ですが、Sonifexのテレフォンハイブリッドはマイクをそのまま繋いで使用することができます。
マイクを繋げると何ができるかと言うと、テレフォンハイブリッドをパーソナリティーのお宅に持っていくことで、電話からしゃべるのではなくマイクを通して直接話すことができるようになります。
これにより電話で話すより音質が良くなります。スタジオからの音声はマイナスワンが送られてきているはずなので、出力をそのままスピーカーに接続しても、ハウリングを起こさない理想的な電話放送の環境ができあがります。操作に関しては自動着信、自動切断の機能を持っているので、スタジオから電話を掛けるだけでオンラインになります。
3.テクノハウス取り扱いテレフォンハイブリッド製品
※2023/4/3追記 現在下記の製品はヒビノインターサウンドでお取り扱いをしております。
デジタル/アナログ音声対応タイプ
- DHY-04 ボックスタイプ→持運びができるのでイベントなどで使用できます
- DHY-04S 1Uラックマウント 1回線タイプ
- DHY-04T 1Uラックマウント 2回線タイプ
アナログ音声タイプ
- DHY-03 ボックスタイプ→持運びができるのでイベントなどで使用できます
- DHY-03S 1Uラックマウント 1回線タイプ
- DHY-03T 1Uラックマウント 2回線タイプ