12G-SDI対応ルーターの特徴 -evertz-
公開日:2021/08/05最終更新日:2023/10/20
弊社取り扱いメーカーであるevertzは、海外では既に500以上の放送設備に対しIP製品の導入をしている実績がある一方で、ベースバンドを使用する現場のニーズにも応えるべく、12G-SDI信号に対応した製品についても幅広く開発をしております。
今回はその中でも放送設備のコア機材にあたる、12G-SDI対応ルーターについて紹介致します。
先ずはじめに、evertz社の12G-SDI対応ルーターには以下の共通仕様がございます。
evertzの12G-SDI対応ルーターの共通仕様
- 入力信号を自動でイコライズすることで12G/3G/HD/SD-SDI信号を任意で混在可能
- 出力信号へのリクロック機能搭載
- 電源二重化の対応
- evertz社のSNMP監視ソフト:VistaLINK PROを使用した際のリモートでの監視・制御対応
- モジューラーアプローチモデルのルーター製品に関しては、フレームコントローラー、電源、空冷ファン等のアクティブコンポーネントがホットスワップ形式の設計の為、メンテナンスが容易
上記の共通仕様に加えて、システムの規模に応じた3種類のルーターについてそれぞれの特徴を併せて紹介致します。
ルーター1.EQT-1616-12G-C
最大16×16の入出力信号をルーティング可能な1RUサイズのコンパクトルーター
EQT-1616-12G-Cの特徴
- ルーティングコントロールはフロントパネルの他にも、リモート制御、一部の3rd party製コントローラーからも制御可能
- AUXポートからTDMオーディオのエンベデッド可能
- オプションとしてクリーンスイッチ機能を搭載可能
ルーター2.EMR-64×64-3G + EMR-FK-12G
最大64×64の入出力信号をルーティング可能なルーティングモジュール
(別途、3RUフレームまたは6RUフレームを用意して運用します。)
EMR-64×64-3G + EMR-FK-12Gの特徴
- 接続端子はHD-BNCタイプとファイバータイプから選択可能
- ルーティングコントロールはリモート制御可能な上に、一部の3rd party製コントローラーからも制御可能
- evertz社のブロードキャストコントローラー:magnumを使用することで操作性の効率向上
- 入出力32×32モデルもあり
ルーター3.EQX-UHD
最大160×160の入出力信号をルーティング可能なエンタープライズルーター
EQX-UHDの特徴
- ビデオ信号だけでなくオーディオ信号(*MADI信号にも対応)もルーティング可能
- 最大4つの異なるビデオ信号フォーマットに対し、独立したSMPTE準拠のスイッチングを提供出来るタイミングプレーンを搭載
- 任意の入力信号からAESをネイティブにエンベデッド/ディエンベデッド可能
- アクティブコンポーネントはそれぞれ独立した専用監視バスを提供
- evertz社のブロードキャストコントローラー:magnumを使用することで任意の数のリモートコントロールパネルや3rd party製コントロールデバイスをホスティング可能
- 障害発生時の信号の自動再ルーティングはソフトウェアによる完全サポート
まとめ
あらゆる面において妥協のないこのルーティングソリューションは、要求の高い機能ニーズに応えられる上、24時間年中無休の運用にも対応することが出来ます。
その為、UHD / 4Kアプリケーションを必要とする様々な現場へ最適なかたちでサービスを提供することが出来ます。
製品に関する見積もりや仕様に関する詳細についてのご希望ございましたら、お気軽にお問い合わせください。